近年、様々な胸痛む事件が報道されるたびに、生命尊重を育む心の教育の大切さが叫ばれていますが、こうした教育の一つとして、幼児期から小学校の時期に動物飼育の体験を子どもたちに持たせることが重要であると言われています。
動物と触れ合うことで、子どもたちが心安らぐ時間を持つことができ、動物の世話をすることで責任が生まれ、そうした経験は、彼らの中に他者を思いやる気持ち、命の尊さ、共感する心が育つための助けとなると確信しております。
私ども福井県獣医師会では、平成14年度より「子どもたちのために先生と学校を支援すること」を目的とした学校飼育動物事業を実施しております。
この事業では、実際に本会の獣医師が希望される小学校に出向き、飼育動物の飼い方を話したり、悩みに答えたり、また、実際の動物とのふれあう楽しさを伝えたりするなど、学校の要望に沿った形で支援を実施しております。
また、平成23年度からは県の学校飼育動物モデル校を支援し、そして平成25年度からは福井県獣医師会独自のモデル校事業を実施しています。モデル校事業は県内12の小学校が教室でモルモット飼育を行い、私ども福井県獣医師会の学校飼育動物事業委員が、モルモットの導入時の児童への出前講座、先生等からの飼育相談、そして亡くなったときのケアを含む「命の授業」などの支援を行っており、そのモデル校の子どもたちや教職員、保護者は一体となって「命の尊さ」、「他人を思いやる気持ち」、「共感する心」を体験しています。
私ども福井県獣医師会は、この事業を通して獣医師として社会に貢献し、また、親として、地域の大人として、学校飼育動物の「導入」から「命の授業」まで、相談や訪問授業や無料診療等をとおして、子どもたちのための、教職員のための、保護者のための、学校全体のための、学校における動物飼育のお手伝いをしていきたいと考えております。
動物飼育をしている学校もしていない学校も、それぞれご要望やご相談等がございましたら、ぜひ福井県獣医師会学校飼育動物事業委員、学校飼育動物窓口動物病院または事務局にご連絡ください。
これからも皆様とともに、動物の果たす役割や動物と一緒に生きる意味を考えてゆけることを期待しております。
相談および支援体制/学校飼育動物事業委員
県全域および福井区域:大門動物病院/大門由美子(委員長)/☎ 0776-34-1221
坂井区域:いなば動物病院/稲葉大輔/☎ 0776-67-7123
坂井区域:ラーバンの森動物病院/竹内美峰/☎ 0776-82-1212
奥越区域:かわぐち動物病院/川口真理子/☎ 0779-88-4880
南越区域:のろ動物病院/野呂和夫/☎ 0778-62-3037
二州・若狭区域:わかさ動物病院/泉本桂子(副委員長)/☎ 0770-52-9988
活動の様子をブログに書いています
獣医さんが応援する学校の動物
http://gakkoushiiku.fukuijuu.com/